またアメリカで銃乱射事件が起きた。
僕らには「またか」くらいのニュースであるが、そんな事件がよくあることが怖い。
アメリカの銃規制問題については本当は関連本を10冊くらいは読んで書くべきだろうが、あくまで個人の意見として読んでいただけたらありがたい。
まずは2020年の記事だが、
アメリカでは2020年、銃犯罪による死亡者数が記録的な数にのぼった。
611件の銃乱射事件が発生した。
アメリカでは2020年、銃犯罪による死亡者数がここ20年以上で最も多くなった。新型コロナウイルスのパンデミックで、ジョージア州アトランタやコロラド州ボルダーで最近発生したような規模の銃乱射事件がほとんどなかったにもかかわらず、だ。非営利団体Gun Violence Archiveのデータによると、アメリカでは2020年、1万9379人が銃犯罪で死亡した。この数字には、銃による自殺は含まれていない 。銃による自殺は、アメリカの銃による年間死亡者数の多く(約3分の2)を一貫して占めている。Gun Violence Archiveによると、2020年の銃による自殺は2万4090件だった。
Gun Violence Archiveが2013年に銃犯罪を追跡調査し始めて以来、銃犯罪による年間死亡者数は基本的に1万2000人から1万5000人の間で推移してきた。2020年が最も多く、次に多かったのは2017年(1万5718人)だ。
BUSINESS INSIDER 「パンデミックでも食い止められない」アメリカでは銃犯罪による死亡者数が記録的に多くなっている」
[原文:2020 saw more gun deaths in the US than any year in over two decades, showing even a pandemic couldn’t stop the violence](翻訳、編集:山口佳美)より
銃の乱射事件もさることながら銃による自殺も3分の2を占め、さらに子供の誤射による死亡の記事を読んだこともある。
それでも銃は規制されない。
マイケル・ムーア監督が「ボウリング・フォー・コロンバイン」という銃規制に関する映画を発表し、それがカンヌの特別賞を取った。
だが、2002年の話だ。
つまり20年経っている。
最近の銃乱射事件では、政治家やスポーツ関係者、バイデン大統領も、公の場やSNSで発言している。
「ボウリング・フォー・コロンバイン」を見れば、アメリカの銃の歴史や銃規制を阻止しようとするライフル協会や圧力団体の問題が出てくる。
何というか
「もうこうなっているから仕方ないよね。」みたいな無力感に襲われる。
それが自由の国アメリカなのだろうか。
僕は本当に詳しくない。
けど自分の子供や昨日まで元気だった人が一瞬でいなくなる。
その不条理さは想像できる。
さらに犯人が自殺するケースなどはもはや悲劇すぎて途方にくれてしまう。
そんな国はアメリカ以外ないらしい。
僕はそんな事件は起きるたび「日本は銃が規制されていて良かった」とつくづく思う。
だって日本が銃規制されてなければ、もっと悲惨なことになるから。
それは目に見えている。
それはただ単に銃が法的に規制されているからだけだと思う。
銃はきっと圧倒的暴力を与えてしまう。
他人にも自分にも。
銃がなければ終わらなくてもいい命もたくさんあったはずだ。
話は少しずれるが今日「プロミシング・ヤング・ウーマン」という映画を観た
性被害にあった同級生の復讐をしていく女性の話で、その中でヒロインが
当時性被害を傍観していた人の家族を監禁にみせかけて、その傍観者だった同級生に静かに言う。
「簡単なことよ。自分の愛する人が被害者ならみんな真剣に考えるのよ」と。
今の時代はSNSやネットを通じて国民の声が政府に届かない時代ではない。
アメリカの民主主義が正常に機能していることを祈る。
今日も賭けない一日をありがとうございました!