薬物依存症を考える。

最近 青森ダルクで薬物依存症の人のカウンセリングをしている

薬物依存症と言うと遠い世界の話のような気もするが果たしてそうだろうか

僕が当事者から聞く薬物をするきっかけは「環境」だったりする

・周りの友人に勧められて断れなかった

・パートナーに勧められて断れなかった

・やらないと仲間に馬鹿にされると思った

など 周りに薬物がある環境であった場合が多い。

もちろんそればかりではないが

僕自身は今まで薬物と出会う環境にいたことは1度しかない

まあ 若い頃だけど

でも、仮に想像してみてほしい

あなたが薬物をしていなくても

出会ったパートナーが薬物をしていて

性行為の場で「楽しもうよ」などと言われて断れるだろうか?

僕なら断れないかもなあ

何を言いたいかというと

薬物依存に陥った人はただ単にそういう環境にいただけ の場合も多いということ

たまたま僕はそういう環境にいなかったからやってないだけ にしか過ぎないということ

薬物依存の人と話していてもごく普通の人だし、僕らと何ら変わりない

人間が環境に左右されることは多い

僕も若い頃、先輩達の多くがタバコを吸っていて、僕も吸い始めた

お酒もそういう感じだった(まあ飲めないんだけどね)

要は依存症なんて誰にでもなる可能性があるし

それは本当に隣に潜んでいるかもしれないということ

むしろ普通のことですらあると僕は思う。

そういう感覚を社会で持てるようになるとスティグマなども軽減されるかもしれない

今日も賭けない一日を。