映画「正欲」を観た。

もともと朝井リョウ君の小説がすごい好きで、映画になるのを楽しみにしてた。

しかもガッキーやしね

稲垣君の普通の人が良かったなあ

この映画はぜひ観て欲しい

できれば小説も読んでほしい。

「多様性」という、そう言っておけば免罪符になるみたいな

薄っぺらい倫理観をぶっ壊してくれるから

もしもあなたが「ああ 多様性だよね」なんて気軽に使っているなら

この映画は観た方がいい

人は分かり合えないと再認識した方がいい

分かり合えるなんて幻想だとわかるから。。。

僕も基本的に「人は分かり合えない」と思っている

だから理解し合えるように努力したり、知ろうとするのだ

主人公たちが抱えていた感情を僕も持っていた

いや今も持っているかもしれない

ただ昔ほど気にしなくなっただけだ

「普通」と言う呪縛はひどく大きい

・結婚くらいしなきゃね

・子供まだいないの?

・家族作るのは当たり前だよね

そんな「普通」に対抗するにはパワーもいるし、面倒くさい

確かにマイノリティが「普通」に見せかけるには「擬態」がいいのかもしれない

わかってもらいたくもないし、面倒だしね

僕ももうわかってもらいたいという気持ちはない

それで困らないしなあ

若い頃は悩んでいた時期もあったなあ

「ああ 僕はおかしいんだなあ。こんなことで不安になったり、人とうまくつきあえなかったり、歪んでいたり、きっとおかしいんだなあ」と思っていた

そして、そんな仲間を探していた

まあ そんな仲間は結構雰囲気でわかるもので(笑)

「ああ 同じ種族だな」と言う人たちは意外といるものだ。

僕はもはや孤独はそれほど感じない。

なぜなら人はみんな違うし、

「違ってもいい」と思っているし、

「理解されなくてもいい」と思っているから

それでも少し寂しくても

世界に1人だけでも、「そのペディキュア可愛いね」とか「その服可愛いね」とか

言ってくれる人が世界に1人いればいい

僕はそれで生きていけるから。

世界は捨てたもんじゃないと思えるから。

今日も賭けない一日を。