坂爪真吾さんの「孤独とセックス」を読んだ。
かなり僕の思考がアップデートされた。
なぜこの本を手に取ったかというと
ここ最近の僕の関心のテーマが「セックスとは何か?」だったからだ。
それはもちろん社会学的であり、生物学的であり、自己肯定感や、寂しさを含んでのものである。
「セックスは生殖活動である」
そんなのは当たり前だし僕の求める答えではない
「セックスは愛でしょ」そんな優等生の答えも求めていない。
なぜ人はセックスをし、何を求めていて、なぜ犯罪をするまでに囚われてしまうのか。ということである。
僕自身は今現在は結構フラットである。
年齢的なこともあるけど、そこまでセックスを求めてはいないけど、パートナーがいるので困っているわけではない。
でも20代~3年前まで、そうコロナが始まる前までは風俗にはまっていたし、やめられなかったし、どうすればいいのかわからなかった。
性欲をどうするのが正しいのかもわからないし、そもそも何なんだろうと疑問は常に持っていた。
コロナ禍によって僕は安全の観点から風俗を利用することをやめてしまって2年になる。
まあ習慣によるものでもあったと思う。
パートナーができたというのも大きい。
そして最近はセクハラやパワハラ、DVの事件が目につくようになってきた。
僕の中でますます「性」とは何なんだろうと思っていた。
また依存症の仲間には「寂しさ」から依存症になる仲間も大勢いた。
いやほとんどは「寂しさ」が要因の1つだと思う。
じゃあその「寂しさ」をどうすればいいのか?を最近ずっと考えていた。
これはなかなか難しいのだ。
24時間電話していればいいのか?
身体を重ねればいいのか?
結婚すれば?子供ができれば?
「寂しさ」は解消できるのか?
僕は今それほど「寂しさ」を感じることはないが、「寂しさ」に囚われていた時期もあった。
ただし「寂しさ」だって悪いばかりではない。
「寂しい」からこそ何とかしようと思うし、人と繋がろうと思うのだと思う。
少し話を本に戻そう。
坂爪さんは1981年生まれで僕と7歳違うが青年時代のこじれた感じはほとんど重なった。
そして宮台真司さんと上野千鶴子さんのゼミにいたという。うらやましい。
学生時代の本の系譜が大体同じなのだ。
僕も「死」や「性」に社会からの解脱を試みていたのだから。
それらの論理にすがってなければ自己を保っていられなかった。
でも、残酷だが時代は変わった。
援助交際ではなくパパ活。
人生の意味を考えるよりもyoutuberでサクッと稼ぐ時代。
まあ そんな中で僕自身も変わったけど。
だけど社会には新しい問題が次々出てきて、僕はそれらに「どうしたらいいのだろう」と考え続けた。
なぜなら僕自身の考えもアップデートされなければ僕自身が「生き延びられない」からだ。
そういうわけで「孤独とセックス」について納得する考えが欲しかった。
読んだ結果、いろんなことの疑問が解決されたし、性に関する罪悪感も軽くなった。
どうして人はセックスを求めるのか、いやどうして自分はセックスを求めるのかも多少理解できた。
本の内容を少しだけ紹介します。
第1章 孤独の可能性を知る
1孤独と童貞
2孤独と包茎
3孤独と女友達
4孤独と性犯罪
第2章 つながるための孤独
5孤独とLGBT
6孤独と避妊
7孤独とインターネット
8孤独と夜の世界
第3章 あなたの孤独が社会を変える
9孤独と家族・結婚
10孤独と正義
11孤独と虚無
もしも気になるタイトルがあったなら読む価値はあると思う。
内容については自分で読んでみてほしい。
僕はこれから疑問なくセックスしていこうと思う。
最後にいつもこういう文を書く時は元編集者のパートナーに推敲をお願いしている
配慮が足りない部分はないか、自分の意見に誤解を与える部分はないかとチェックしてもらっている
本当にありがとう。
僕はこれからも「問い続ける」
なぜなら「問い続けること自体」が大事なのだから。