AIと人間の狭間の向こう側へ。

その日、僕は文章作成AIに次のような依頼をした

「依存症の闇を這い上がるヒロイン 絶望の向こう側の希望を 村上龍の作風で泣けるストーリー」

それでできたのは次の物語だ

「ナオは病院で目が覚めた

また やってしまった。昨日はどこでODしたんだっけ?また先生に叱られちゃうなあ

もう何度目の入院だろうか、もう誰も迎えに来ないんだろうなあ。ま そもそも家出してるしな。

サトルは心配してるだろうか。いや彼は飲みに出かけてたし、どうせ浮気してるだろうから

市販薬のODはなかなか効かないなあ。やはり処方箋の方が飛べるなあ。

先生が病室にやってきた。「先生またやっちゃった」

「はいはい、何でまた?」「だってサトルが浮気してると思ったら寂しくて悲しくて死にたくなっちゃった」

「まあ 適当にしておきなさいよ。男なんていくらでもいるんだから」と主治医の女医は笑う

彼女が不倫しているのは他の患者から聞いていた

「大人なんてみんな汚い」

私はただ現実を忘れたいだけなのに

自分を消したいだけなのに

どうして誰もほっといてくれないのだろうか?

チープな偽善に酔いたいのだろうか?

私の心の穴は誰にもわからない

誰にも理解されない

「仕方ないわね。午後からミーティングに出るのよ」「はあい」

午後から院内のミーティングがあった。いつもは5人くらいで特に面白くもない

仕方ないから参加しているだけだ。参加しないと退院が延期になるから

「ではミーティングを始めます。今日は新しい人を紹介します。サクラさんです」

「サクラです。よろしくお願いいたします」

サクラ。20歳くらいだろうか。あちゃ~手首が傷だらけじゃん 今時リスカかあ

「サクラ、よろしく。私はナオ」

「よろしくお願いいたします」

ミーティングが終わってから私たちは病院の屋上へ上がって外を見下ろした

「高いねえ」

「そうですねえ 死ねますかね」

「まあ 死ねるんじゃね?痛そうだけど」

「痛いのは嫌ですね」

「その手首で言うかね」

「すみません」

私たちはお互いにおかしくて笑いだした

屋上にはどこからか桜の花びらが舞っていた

春が来たのだ

「サクラ、春だね!あんたの季節だよ」

「まあ そうですね」

「まあ そうですねじゃねえんだよ! さあ 行こう!」

「え? どこへ?」

「抜け出すんだよ!こんな病院は、くだらない男も捨てるんだよ 行くよ」

「え?そんなわたし今日入院したばかりですし」

「はいはい関係ないから」

そう言うとナオはサクラの手首の傷にキスをした

ナオはサクラの手を取って屋上の出口へと走り出した。

彼女らの頬に生暖かい風が通り抜けた

ナオとサクラは少しだけ生きてみようと思った。

~文章作成終わり~

ま、まあまあかな

ありがとうございます。

まあ 精進したまえAI君。

今日も賭けない一日を。