空っぽの話。

依存症を考える場合

僕の場合どうしても自分の心の空っぽを考えてしまう

僕はずっとずっと「自分には何もない」と感じ続けてきた

どうしてそう感じていたのかはわからないけど

まあ自尊心の低さやアダルトチルドレンが関係していると思う

「自分が空っぽ」と感じると人はどうするか

僕の場合「他人に自分を認めてもらうこと」で

「自分の空っぽさ」を満たそうとしてきた

だから人の顔色をうかがったり

恋愛に依存したりしてきた

仕事にしても他人の役に立つことで

「自分の価値」を構築しようとしていた

ただこれは無理な話だった

そもそも「自分がない人間」に他人に何かできるわけがなかった

そういうことは今ならすごく良くわかる

でもその頃は生き延びるのに必死だった

そうしなければ

「自分の価値」がないような気がしていたから。

それが「依存行為」へと走らせた

「自分の空っぽ」を埋めるために

せっせとギャンブルをしたり、セックスをしたりしていた

でもそれは埋まることのない「穴」だった。

決して埋まることはなかった。

僕はその「穴」にただただひれ伏し、

コントロールを失ったメリーゴーランドのように堕ちていった。

他人が僕を見て

「何もないなんてそんなことないじゃない」と言う

ただ、それは誰かの感覚ではなく僕自身の感覚なので仕方ないことだ

誰にもわかるわけがない。

でも最近は自分の「心の穴」は感じなくなった

「空っぽ」も感じなくなった。

なぜだろうと最近考えている

どうして「穴」がふさがったのか自分でもよくわからない

でもきっとそれはギャンブルをやめ続けていることに関係しているとは思う

この4年半で少しずつ自信をつけてきたのだと思う

自分を知り、自分を褒め、自分を大事にしてきた

少しずつ少しずつ

心を成長させてきた

そうやって

今は「穴」がふさがっている。

だから今の僕には

埋める必要がない。