偽らざる世界の果て。

大体僕は16歳で自分が壊れてから自分を肯定したことがなかった。

それは自分を否定しながら生き延びるという苦行に近いものだった。

自分を肯定しようとすればするほど、自分を否定する考えに埋もれて息ができなくなる。

彼女は今肉じゃがを作っている

そんな深淵を覗いてきた僕を正常な世界から見ていてくれる。

世界の理と今日降る雪の冷たさが明日のメタファーとなるかのように。

みたいなことが書いてある。(笑)

パリの砂漠、東京の蜃気楼 金原 ひとみ