母が亡くなって52年になる
僕は52歳になった
母は僕を産んで半年で亡くなったので
僕は母の姿を知らない
もちろん昔の写真などを見て想像することはできるが
実際に会っていないので想像でしかない
20代の僕は母を神格化していた
「母ならどうするだろう」
「母ならどんな生き方をするだろう」
僕は母の亡霊を見ていた
誰でも自分のアイデンティティを求める
だからこそ僕は母に会いたかった
もちろんそれは叶わぬことだったけど
でも僕は恋焦がれた
30歳くらいの時、どうしても声を聞きたくて
イタコを探し、おろしてもらった
まあ それなりだった(笑)
なにせ僕は彼女を知らないのだから
そしてイタコは僕に言った
「あなたが亡くなった人を頼っているから、彼女は成仏できないのよ」
そう言われ、それから母の亡霊を追うのをやめた
そこから僕は自分の人生をもがき始めた
そして何とかここまできた
見知らぬ母の亡霊は
今も僕の心の隅で生きている
今日も賭けない一日をありがとうございました!
