今日自助グループの会場を借りている事務のおじさんに話しかけられた
今まであいさつは交わすが話をしたことはほとんどなかった
「ちょっといいかい？GAって言うのはあれかい？ギャンブル依存症のあれかい？水原のやつみたいな」
「そうですね 最近はパチンコとかではなくてスマホでギャンブルの時代ですから いろいろと変わってきていますよ 僕のようなパチンコ世代は時代遅れらしいですわ（笑）」
きっと60歳過ぎの非常勤の警備のおじさんだったけど
それくらい水原さんのニュースはホットなのである
まあ ただ結構「依存症」という文字のニュースも先行しているので
「あれだねえ 依存症となると大変だねえ」くらいの感じだった
もちろん 世間一般の人の感覚もそうだと思う
「大谷選手の通訳までやっていい人そうなのにギャンブル依存症って怖いねえ」くらいの話であり
それはごく普通の感覚である
それでもまだ「依存症」という概念が一般の人に認知されつつあることを感じるのはすごい進歩だとは思う
ひとえに依存症関係者や医療機関や啓発団体の活動の成果だと思う
その流れはこの5年ですごく変わった
さらに水原さんの事件で一気にHOTな話題にはなった
ただ まあ 話題にはなったというくらいであるけど・・・。
僕はいつもこういう事件で「依存症だから治療に繋げることが大事ですね」と言う意見にはもちろん賛成だけど
何でもかんでも「依存症」とすれば免罪符的な印象を与えてしまうことに違和感を持っている
「依存症」は確かにそうかもしれないし
治療に繋げなければいけないのも正しいと思う
だけどそれと「罪」とはまた別の話だと僕は思う
「依存症だから仕方ないよね」で済まされないことはたくさんある
特に世間一般の人から考えれば当たり前の話だったりする
借金や盗みや横領や万引きなどなど
まあ 僕は結構フラットな立場でいる「変な当事者」でもあるので
「依存症」について理解はしてもらいたいけど、「依存症だから仕方ない」とは思っていない
なぜなら「仕方ない」では話が終わってしまう気がするからだ
あえて僕が一般の人に理解してもらいたいことがあるとすれば
「そんなあなたや身近な人も依存症になり得るのですよ」ということであり
「依存症の人」「依存症じゃない人」という区別ではなく
「誰でもお金持ったらそうなるかもしれないよね。あんなTVに映ってちやほやされたら誰だって勘違いするよなあ」
みたいな感覚が普通の人も持ってくれたらいいなあといつも思っている
僕は多くのいろんな依存症の人に会ったり話をしたりするが
すげえ普通の人ばかりだし、むしろ普通の人より不器用だけど能力もすごくある人ばかりである
まあ 能力を依存以外のことに使えばだが（笑）
僕は依存症の人たちが好きである
だって人間くさいじゃん
僕はそういう人たちといると安心できる
「ああ 欲にまみれて、人間臭くてもいいんだな 俺は生まれてきて間違いじゃないんだな」と少しでも思えるから
僕はかっこつけて生きるよりそっちの方が数倍好きなのだ
そりゃあ お宝ものなら売りたくなるし、ベガスでも行くか とかなるよね（笑）
よく聞く仲間の話でひょんなことから大金を手にしてしまってから人生が狂った人の話を聞く
それは誰にでもある話で
よくある話である
僕はむしろ依存症である自分が
今は好きである
今はね（笑）
今日も賭けない一日をありがとうございました！
