月乃光司さんとの話。

月乃光司さんとの話。
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あの頃、僕はどん底だったなあ。

まじで。

毎日絶望しかなくて

いい求人もないのに毎日ハローワークに行って

パソコンで仕事を探しては履歴書を書いて

なぜか 「今の時代、20社、30社受けないと受からないよ」と平気で言われていた。

たぶん 僕は35歳で何度目かの失業の期間で

ギャンブルもしていたからお金もなくて

孤独で結婚もしてなくて友達もいなくて

「仕事もしてない人間なんて誰も相手にしてくれないよなあ」と

ネガティブ全開でハローワークの就職カウンセラーの人や産業カウンセラーのおじさんと世間話をしたりしていた。

お金もないし、ガソリン代もないし

もう何をどうしたらいいかもわからないし

人手不足と言われていた介護業界にもなかなか受からなかった

そうは言ってもたぶん面接を受けたのは3社くらいで

到底20社とか受ける気力もなく

あんなに履歴書を丁寧に書いても、面接に慣れないスーツで行っても

全然受からず、もう疲れ果てていた

お金もなければ憂さ晴らしもできずに

実家にも居場所もなく、もはやひきこもって鬱々としていて

今にも泣き出しそうな精神状態だった。

35歳と言えば。

35歳くらいと言えば同年代は家族を持って子育てに忙しかったり

ばりばり働いたりしていた

同年代と比べるのも嫌でもう他人と関わることもしないし

社会に参加すらしていなかった。

毎日毎日体裁を保つためにハローワークに行き、ただただ帰ってくる

死にたすぎていたなあ あの頃。

もはや依存症というか

「うまく生きていけない病」であり

「自分はきっとおかしいんだろうなあ」と思っていた

もしも友人がいて「そんなことないって」と言われたら救われたかもしれないけど

そんなこともなく

自分でATフィールド全開にして生きていた。

そんな時、ハローワークの玄関のチラシ置き場に

「月乃光司さんの講演」のチラシが置いてあった

その中には「アルコール依存症」や「自助グループ」という言葉が並んでいた

僕はどうにか自分を変えたい一心でそれに参加した

もちろん「依存症」や「自助グループ」「生きづらさ」にも反応していた

当時青森にはギャンブルの自助グループがなくて

僕の中の妄想の中では「自助グループ」さえあれば自分も変われるのになあ

と思い込んでいた

そんな中での月乃さんの講演は衝撃的だった。

目の前であんなに恥ずかしげもなく「仲間」という言葉を力説する人を初めて目撃した(笑)。

さらに「あなたも仲間だ」という言葉や

音楽にのせて詩を朗読してくれ

まるで当時好きだった「詩のボクシング」のようだった

ともかくそのスタイルがかっこよくて

僕はそこで販売していた月乃さんの詩集を買った

そして握手してもらい

「青森にはギャンブルの自助グループがないんです。どうすればいいですか?」

とすがる気持ちで聞いたら

「あなたが作ればいいじゃない」と言われ

あ そうか 自分が作ればいいのか と納得してしまった

それから5年後作ったのは僕ではないが青森に自助グループができて

いろいろとあって、様々あって 今は僕が運営している(笑)。

もちろん月乃さんとの出会いが直接影響したわけではないが

いろんな出会いが僕の中に種を置いて行ってくれて

ここまで連れてきてくれた。

月乃さんが活動を続けていたのも知っていたし、「こわれ者の会」などの活動していたのも知っていたが

それからお会いする機会もなく時は過ぎていった。

もちろん今回のフォーラムに来ることは知らなかった

しかも当日の発表も誰もまとめる人がいなくてたまたま僕がやることになった

もちろん月乃さんに感謝を述べたのもアドリブであり

なんとなく発表の1時間前に思いついた。

つまりは僕がアドリブを言えるまで成長したということだ(笑)

思えばあの頃は。

思えばあの頃の僕はすべてに受け身で

自分で動かずに文句ばかり言う嫌な人間だった

「会社や社会が認めてくれないどうすればいいんだ?」とか

「なぜ 友達や恋人がいないのか?お金がないせいなのか?」とか

僕は自分で変わろうとせずに周りに不満ばかり言っていた

今はそのからくりを理解できる

友達が欲しいならばそういう場所に出向いたり、電話して誘ったりしなければいけないのだ

何もせずに友達が欲しい、恋人が欲しい、仕事が欲しい。

それはただのわがままであり、ただの子供の駄々と同じである

大人であればきちんと、せめて行動してから文句を言うべきである

まあ でも若いってことは仕方ないし

51歳の今は普通に声かけれるし、普通に1人遊びができるので

歳をとるのも悪くないな といつも思う

特に精神的に不安定な時期を抱えていると

時が経って安定したり、落ち着いたりする。

生き延びてきて良かったな 

ま 結果論だけどね。

今日も賭けない一日をありがとうございました!

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このブログの運営者

ギャンブル依存症のRです
このブログは僕がギャンブル依存症から回復し続けることや
日々の生活のことを書いています。

ギャンブル依存症で困っている方のお役に立てれば幸いです!

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