
ギャンブル依存症者が
借金が家族にバレ「もうギャンブルをしません」と約束したなら
そのあと絶対にもう一度ギャンブルをする
おそらく100%だと思う
あれは何なんだろうと毎回思うけど
やはり脳の病気としか言えない
当事者はいたって本気で言っている
本気で「死ぬ気でやめます」と誓い
必ずまたやる
それでも死んでない笑
はたからみたら理解できないだろう
単なる「だらしなくて、嘘つきな人間」である
でも当事者はいたって本気だし、まともだと思っている
「自分がそんな裏切るようなことするわけがない」と信じてやまない
そんな意志とは関係がなく 普通にもう一度ギャンブルをする
いや何度も何度もする
これを読んでいる当事者や家族の方は
「そんなまさかするわけがない!」と思うかもしれないけど
100%する
再度しない仲間を僕は知らない。
「もう二度とギャンブルはしません」と言ってしまうのは
病気をまったく理解していない
そういう僕も「ギャンブルはもうするわけがない」と何度も本気で思っていた
そんな固い意志も半年経つ頃には
「あれ?なんで俺ギャンブルを我慢しているんだっけ?」となる
そして一度やってしまうと今度は隠れてやるようになるので
借金は前回よりも膨らむし、嘘もさらにひどくなる
それが普通である
そういう病気だし、進行性の病気だから。
それを理解するには今までの考え方を根底から覆すくらいの気付きが必要である
生きてるうちにそれに気づければラッキーだと思う
死ぬまで気づかない人もたくさんいる。
僕らがギャンブルをやめている状態は
「猶予を与えられている」と考えている
自分を変える努力や振り返ることを継続しなければ、あっという間に元通りである
「人は痛みを忘れる」
これは真理である
痛みを感じ続けては生きていけない
だから忘れる
生き延びるため痛みを忘れる
だから僕らは家族に迷惑をかけた痛みを
自分を裏切った痛みを
嘘をついた痛みを 忘れていく
忘れると再びギャンブルをする
当然の行為だ。
だからこそ忘れてはいけないのだ
僕らはミーティングで仲間の話を聞いて思い出す
自らの傷を、仲間の傷を、あの時の痛みを。
だから僕らはやめ続けることができる
痛みを忘れないように思い出すから
あなたはあの時の痛みを忘れていませんか?
今日も賭けない一日を。