過去は変えられないにもやっとすること。

今日精神科医の講演を仕事で聴いた

その中で昔は精神分析が主流だったけど

今は過去や他人は変えられないものとして

現在の自分でこれからどうするかを考えていく治療法に変わった

と話していた。

まあ そりゃあ そうだろうけど

じゃあ 今までの精神分析はなんだったのだろう とか

過去は戻れないし、変えられない

それは僕もそう思う

だけど 僕は過去も含めて自分だと思っている

過去の記憶、生きてきた皺、匂い、感情、汗

そういうものが今の僕を形成している

もちろん良いことも悪いこともだ

その精神科医の言葉はもちろん治療方針の変化だけを述べたもので

当然今までのことだって診ているとは思う

最近僕は「死ななくて良かったなあ、よく生き延びてきたなあ」と

仕事帰りの車の中で涙してしまうことがある

それくらい「地獄の中」にいた

「地獄」というか

暗闇の深淵にいた

誰の声も届かない、どんな光も届かない深淵にいた

よく生きてこれたなあ と思う

その経験があるからこそ

世界を豊かに見ることができる

慈悲深く思える

いろんな生き方があってどれも間違いじゃないとわかる

時には過去に原因を求める隙間もないと

今これから変われなかったらどこにも責任転嫁できない

たまには誰かのせいに、どこかのせいにしたい時だってあるのさ

絶望の深淵で世の中を羨んでばかりいて

誰かのせいにしてばかりいた

あの頃の僕のことを

僕は嫌いにはなれない

すべてをひっくるめて僕だから

今日も賭けない一日をありがとうございました!