
「透析を止めた日」を読んだ。
世の中には知らない世界がたくさんある。
例えば僕は建設業界を全く知らない
土地の価値も相場も知らない
建物がどれくらいかかって、それが適正なのかもわからない
つくづく「餅は餅屋」だと思う
さて 僕は医療業界で仕事しているが
知らないことはごまんとある
地域によっても違うし、その地域にいる医者によっても違う
さらに言えば医療関係者と患者の知識はまったく違う
患者が調べてきて
「こういう治療もありますよね」と言われても
「この地域ではやってないんです」ということもたくさんある
また僕らは脳疾患後どういう経緯を辿り、自宅や施設を選択できるようになるにはどれくらいの期間がかかるか
などは経験値でなんとなくわかる
でも 患者家族には想像もつかない
それは僕も働くまでわからなかった
病院にはずっと居ようと思えば居れると思っていたし
患者を出さなければ病院の経営に響くことも知らなかった
ましてや 本の中の透析については全く知らなかった
もちろん透析自体は知ってるし、透析室も入ったこともある
だけど透析患者の最後までは知らなかった
この本の最後の方にはいろいろと考えている医者や医療関係者も出てくるが
それはその医者にあたらなければその治療法ができなかったりもする
世の中に知らないことは多い
もちろん 餅は餅屋に聞くべきだ
ただ 餅屋がおいしい餅を売っているとも限らない
知は力だと思う。
今日も賭けない一日をありがとうございました!