そうだったらいいのにね。

よく普通の人にギャンブルに狂ってた時の話をすると

「若い時はよくあるよね」とか

「うちの旦那も昔は借金作ってたわ」とか

「昔の話でしょ」とか言われたりする

まあ僕は見た目善人なので(笑)

僕は「違うんだけどなあ」と心でつぶやきながら

苦笑いするしかない

何が違うのかというと「昔はそうだった」という過去の話ではなく

現在進行形だということだ

表向きは借金がなくてギャンブルが止まっていたとしても

その回路はもう脳にできてしまっている

だから気を抜けばすぐに再発する

本当の話だ

自己破産し数年してまた自己破産して

なんてありありすぎる

僕は再発しない仲間を知らない

そしてそれは僕も同じだと思っている

僕はいつでも足を踏み外したくなる自分を抱えている

「ほら落ちちゃいなよ」とか

「別に世の中どうでもいいじゃん」と囁く自分をなだめながら生きている

「まあまあ もう少しやってみようよ」とか

「たまにはいいことあるよ」なんてなだめて生きている

それでも踏み外しそうな時もある

そんな時は「自分は依存症なんだ」と自覚することで何とか踏みとどまる

一線を越えたら地獄が待っているのを知っている

だけど「堕ちてしまいたい」自分も知っている

その中で何とか均衡を保っている

全然「昔は~」とかの話じゃないので

そういうことを聞くと苦笑いしかない

なかったことにできたらどんなに良いか

でも できない

なかったことにしたら必ず繰り返すから

回復するためにはなかったことにはできない

依存の自分を噛みしめて、補強して、少しずつ穴を埋めて、褒めて、癒して、許して

そうやって生きてる

だって自分からは逃げられないもの

それは真理。

どんなに他人になろうとしても

どんなに自分を忌嫌っても

自分からは逃れられない

僕は僕を許して仲良くしていく

それだけで僕の人生は少しずつ僕のものになっていく

今日も賭けない一日をありがとうございました!