尿管結石物語 その2。

次の日、僕は大きい泌尿器科に行き、医師と治療方針について話した

尿管結石の治療は3つある

1、薬を服薬しながら自然排石を待つ

2、衝撃破治療で石を砕いて尿と共に排石させる

3、カテーテルを入れてさらにレーザーで石を取る

1の自然排石は薬飲んで経過を見るだけでいいが排石されるとは限らない

特に僕の石は4mm程度で自然排石にはギリギリの大きさであり

3週間も同じ場所に留まっていたことを考えれば自然排石は難しい可能性が高い

2の衝撃破の難点は外来で済むが料金が3割負担で6万くらいかかるとのこと

この料金で僕は悩んだ

3のカテーテルは内視鏡手術だとしても入院は必要になる

仕事上入院は避けたかった

僕は事前に衝撃波治療でも保険がおりることを調べていた

だけど一時的には支払いが必要となる

少なくとも保険が入るのは3週間以上後だろう

今の貯金は1か月分の生活程度で手術代を払えばギリギリである

それに通院代も検査が毎回あるので結構高い

でも何とかはなる と判断し2の衝撃破治療を選択した

そして次の日に衝撃破治療を行い、あとはひたすら水分を飲み

排石を待っている(笑)

痛みが出たら鎮痛剤を常備し、ひたすら麦茶やお茶を飲んでいる

どうやら石を砕いてもすぐに排石されるわけではなく

1、2週間の時間はかかるようだ⇐イマココ

衝撃波治療自体は大したことはなく、ただ30分くらいはやっていた

あとその後は血尿が出る

痛くはないが気持ちの良いものではない

多少発熱することもあるが

もはや僕は主食のように解熱剤を飲むし、坐薬もプロである

医師に坐薬が効きますよと言われたが

あの痛みの時にどうやって挿すのだ?

と思っていたが、もはや痛みの前兆も理解した

あとは石が出るだけなのだが。。。。。

しかし体内にできる石って不思議なものだ

以前胆石を見せてもらったが本当に普通の石だった。しかも大量だった。

体内で石を作れるなんて不思議すぎる

カルシウムなどが材料らしいがなぜ生成されるかはいまだよくわかっていないらしい

今回のことでひどく詳しくなったので尿管結石については人よりも詳しくなった

経験もしてるしね(笑)

今回の教訓は

・50歳を超えると病気のリスクは上がるので貯金がないなら掛け捨てでもいいから保険は入るべし!

・医療費は意外と高いぞ!

医療費について、僕は普段勤務している病院で社員制度で受診するのであまり負担がないが

外の病院に普通にかかると検査、採血で普通に1万を超えた

いかに普段福利厚生で助かっているかということだ(笑)

歯医者も割引だし(定期的に通っている)

そりゃあ 普通の生活していればお金なければ病院我慢するよなあ

あと歯医者も我慢しがちだよなあ

そういうのは恵まれてると思ったね

ありがたい

あと医療知識や医療費の知識もあるのも大事だよなあ

「きちんと怖がる」って大事で

原因わからないまままた経過観ていたらきっとひどいことになっていた

原因も治療法も費用もわかったので最低限の不安で済んでいる

例えば

この石の大きさなら排石まで2、3週間はかかると理解していれば

まだ排石でできてないことでパニックになることもないし

本当に不安なら自分の病院で診てもらえるし

という頭はある

あとは「どうせ死ぬときは死ぬし何とかなる」という気持ちも大事だなあと思う

仮にあの診断が「腎腫瘍です」と言われたらどうだったろうと想像することもある

でも、それであっても結局は

「今できることを今やる」

「できないことはあきらめる」くらいしかないと思う

そういうことを僕は多くの患者さんから学んできたように思う

最近思うのだが生きることはそんなに悪くないということ

20代は本当に死にたかったなあ

絶望しかなかったし、何もかもどうでもよかった

ただ生きてしまっている今

「ま そんなに悪くはないかもな」

そう思う51歳の春である

今日も賭けない一日をありがとうございました!