スリップしました。に思うこと。

定期的に「スリップしました」と報告を受ける。

そんな時僕はどう思って、なんと声をかけるか

「よくあることだよ。また一緒に頑張ろう!」としか言わない。

よくあることとは本当によくあることだから、普通に。

逆になんでそんなにうまくいくと思っているのかが不思議なくらいである

1度もスリップしないで辞め続ける人はいない

絶対にいない。

大事なのはスリップしてからである。

そこで「ギャンブルをやめることをあきらめるか」

「また頑張ってみよう」と思うか

それは天国と地獄くらい違う

残念だが「ギャンブルをやめることは無理だからあきらめよう」という選択肢は「死」を意味する

これは事実なのだがほとんどのギャンブラーは想像できない

本当に「死」を意味する

僕らの仲間は年間に何人か死んでいる

そういうことだ

だから「ギャンブルをやめることをあきらめる」ことはあり得ないのだ

たとえ自助グループを離れても、一時的に辞めれていても

必ずまた立ち返る時が来るのだ

「ああ 僕はギャンブルをやめなければならない」と

それを何度も何度も繰り返す

何年も何年も繰り返す

無間地獄のように。。

これは本当だし、事実である。

僕は今3年9カ月ギャンブルをやめ続けている

よく他人は僕のことを簡単にギャンブルを辞めれたと思い込みたいようだが

そんなわけはない!!

もう一度言う

そんなわけはない!!

ギャンブルをやめようと思ったのが30歳、それから15年。

18歳から始めて30年間で辞めれたのはたった3年9カ月。

失敗したのは100回や200回ではきかないと思う

人は良い面しか見ようとしない

そしてその大変さから目を背けようとする

その方が楽だから。

自分と向き合わなくても済むから。

責任を逃れられるから。

あなたがギャンブルをやめようがやめまいが僕は痛くも痒くもない。

あなたはあなたの人生、僕は僕の人生だ。

ただ、ギャンブルをどうやって辞め続けているのかは

僕や仲間が伝え続けるだろう

それが残された僕らの使命なのだから。

今日も賭けない一日を。