大事な僕自身の話。

ASK予防教育アドバイザーの研修に行ってきた

去年はコロナで行けなかったので1年越しだった

ま 今年もコロナ的にギリギリではあったけど間に合った

2日間の講習で依存症当事者、家族、行政、医療、福祉、あらゆる職業。

薬物、アルコール、ギャンブル、摂食障害、アンガーマネジメント、アサーションなどなど

本当に楽しくて2日間テンションが上がりっぱなしだった

だけど、大事な僕の話をしたいと思う。

研修が終わって時間が経つごとに僕の中でパズルが組み合わさっていっている。

僕は2日間、さんざん発言や経験談を話していたが

最後の感想で「僕は自分の経験を話すことに自信を無くしていたが、ここで当事者が話すことに勇気をいただいた」

と話した

これは本当の気持ちだった。

きっと他の30人にはそうは見えなかったかもしれない

結構前に出ていたから。

でも本当はそうではなかった。

僕は迷っていたし、自信も無くしていた

「僕なんかが回復の話をしていいんだろうか」

本当に参加するまではそう思っていた

でも、薬物、アルコール、ギャンブル、摂食障害の当事者たちの話を聞いていて

度々僕は涙ぐんだ。

もちろん彼、彼女らの辛さに共感したからだけど

でも、時間が経って理解してきた

「あれは僕のことを言っている」

そう思ったからだ。

どんな依存症にも同じように抱えているものがあって

たまたま僕はギャンブルだっただけで

アルコールや薬物や摂食だったとしてもおかしくはない

事実彼、彼女らは消えてしまいたいと度々口にし、僕は胸が痛かった

またギャンブルの仲間はきちんと伝えたい対象が決まっていた

でも僕はよくわからなかった

でも、最後に「感情の対処」というライフスキルを学んだ時

「あ 僕のやりたいことはこれだった」と思った

僕も昔は書店で

「自分を好きになる方法」や「自分を嫌いにならないコツ」などの本を必死で読んでいた

そしてそれを紐解くために社会福祉士になり、公認心理師にもなった。

たぶん僕のやりたいことはそこだった

依存行為そのものではなく、その奥にある「うまくいかなさ」とか「消えたい」とか

そういうことだった

そしてそれを解決するのではなく、「そう思ってもいいんだよ」とか

「生きててもいいんだよ」とかそういうことを言いたかったんだと気づいた。

それは過去の自分に向けた言葉であり

言ってほしくて、言ってあげたい言葉だった。

だからこそ、彼、彼女らが語る言葉は真剣で心を打った

「本当の声」だったから。

それらの話を聞いて僕は「肯定されていた」

「ここにいてもいいんだよ」と。

僕はきっとギャンブルが止まって「回復した」つもりになっていたのかもしれない

でもまだまだこれからなんだなと本当に思った

最後に同じグループになった医師にこんなことを言われた

「僕は最終的に医師とかに話していきたいんです。でも医師会とかハードル高いでしょうねえ」と話したら

その高齢で耳が遠い医師(ごめんなさい)は

「僕ら医師の方が依存症について知らないことばかりなんです。だからあなたのような当事者の話こそ聞きたいのです」と。

僕は帰り新幹線の中でその医師の言葉を反芻して泣いていた。

途中仲間からLINEが来て、フレンドりーな返信をしたら

その先生で失礼をしてしまった(笑)

ともかくいろんなことをぶっ壊してくれる研修でした

お疲れ様でした!

今日も賭けない一日をありがとうございました。