CDの時代には次は何の曲がくるかわかっていた

いつも車ではラジオを聞いていたが、最近少し距離を走ることがありドライブのお共にCDを聞くようになった。

車のオーディオが古いのでBluetoothなどに対応しておらず仕方ないと思っていたが

そう言えばCDプレイヤーがついていたなと思い出したが、昔のCDなどはすべて処分していたので

ブックオフで300円以下のCDで、昔よく聞いていたアジカンやスピッツなどを買い懐かしく聞いている。

昔はCDでアルバムで聞いていた。

そのアルバムごとにアーティストのコンセプトもあったし、僕はそんなにお金がなかったので1つのアルバムを擦り切れるくらい聞いたし、

昔はブックオフでレンタルCDを10枚借りて、ituneに読み込み、ipodなどで聞いていた。

今やspotifyなどのサブスクで聞くし、ほとんど課金なしのランダムで聞くので、アルバムごとには聞いていない。

昔のアルバムを聞いていると、本当によく聞いたし、次の曲が何がくるのかまで覚えている。

時代とか、昔は良かったと言いたいわけではないが

最近、若い人が映画を倍速で視聴するという話に解説していた人が

「今はサブスクなどで観る映画が多すぎるのが一因だ」と本に書いていた。

確かにそうだと感じる。

音楽も映画もサブスクを使えば、何千タイトルも聞けるし、観ることができる。

あたかもそれが便利なように。。。。

確かに便利だし、いろんなジャンルを聞いたり、観たりする機会は格段に増えた。

だけど、何というか、今観た映画はみんなが観て、音楽もみんなが聞いている。

みたいなことになっている。

選択肢や自由が増えているのに均一化され、不自由な感じ。

昔聞いたCDを聞きながらそう思った。

例えば、ミスターチルドレンの「深海」というアルバムはよく聞いたが

2曲目と3曲目の繋ぎ方や、アルバムのコンセプトを1枚の世界観として聞いた。

今はそれがない、かな。

僕の場合だけど。

気になる曲はyoutubeでもサブスクでも聞くことができる。

でも、アルバム通してはなかなか聞いていない。

昔は1枚のCDを大事に何度も何度も聞いた。

お金もなかったから。

そういう意味で音楽の流通のシステム自体変わってしまったのだろう。

もちろん僕が歳を取ったというのもある。

だからと言って別に世の中に合わせるつもりもない。

いつだって僕は人生に迷う時は

ミスターチルドレンの「終わりなき旅」を聞いている。

それを聞いたのは22歳くらいの時で札幌でフリーターをしていて

18歳くらいの子と付き合っていた。

彼女は料理ができなかったが「フレンチトーストだけはできるよ」と言って

よく作ってくれた

だから今でも僕は「終わりなき旅」を聞くと口の中が甘くなる。

まあ僕にとって音楽とはそういうものだ。

改めて僕はこれからもエンターテインメントのために生きたいし

不要不急のために生きていきたい。

今日も賭けない一日を。