【散文詩】あの頃の話。

あの頃、僕は孤独だった。

あの頃の「孤独」をどう表現すれば伝わるだろうか?

世界から自分だけ認識されてない感覚。

生きているのかどうかわからない感覚。

何をしても何を思ってもブラックホールに吸い込まれていく感覚。

だから僕は他人の中に自分を見つけようとした

リフレクションのように

誰かと繋がることで僕の存在を確認しようとした

そうでなければ僕には自分が生きているかどうかわからなかった。

だからいろんな人に聞いてまわった。

「僕はどんな人だい?君にはどう見える?」

時には病院の仲間に、カウンセラーに、恋人に、いろんな人に。

「あなたには僕はどう見える?」と。

自分ではよくわからなかった。

僕は今でも自分を認識するために他人のリフレクションとして認識しているのかもしれない。

僕には「自分軸」なんてのは、半分わかったようで実はよくわかっていない。

ただただ今の恋人が全肯定してくれるから僕は僕を認識できるし、

僕は大人になって言葉を獲得した。

今でも昔カウンセリングでバウムテストという心理検査の結果を見て

カウンセラーが歪んだ目で僕を見たのを忘れることはできない。

「あなたは性倒錯者ですか?」

いや違うし、まあどういう意図だったかは知らないけど

まあ 所詮誰にも理解はできないんだなと確信したものだ

人の心なんて誰にもわからない

僕はただただ君の中に僕を見つけていきたいんだよ

そしたら僕がいつかいなくなっても君の中に僕を見つけることができるから

君を通して僕は世界と繋がることができるから

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