
「ギャンブル依存症は感情の問題である。」とはGAのハンドブックから引用したものです。
最初僕はこの意味がわからなかった。
でも、プログラムを通じて自分が「怒り依存症」になっていることに気づき、怒りの原因を見つめ、客観的に感情を捉えることができるようになってから衝動的なことは少なくなっていった。
2年前、ギャンブルをやめる前はあらゆることに「怒っていた」
・自分が他人に認められないこと
・理不尽な社会に対して
・人を傷つけた自分に対して
・自分の思い通りにいかないことに対して
その多くは自分のわがままによるものであったが、僕は「怒り依存症」を治すために怒りを感じた時に1つ1つ検証していった。
「なんで怒っているのか?」
「その怒りはそんなに怒るようなことなのか?」
検証していった結果、多くの怒りは 「それほど怒るようなことではない」ことがわかった。
それから僕は魔法の呪文を使った。
怒った時、怒りそうになった時
「それほど怒るようなことだろうか?」と自問するようになった。
多くの場合「それほど怒ることではないな」と怒りが収まっていく。
もちろん正当な怒りもあるだろう。
そうであってもなるべく引きずらないようにし、解決できそうなことは行動した。
そうするとどうだろう。
昔よりもずっと生きやすくなった。
今では「僕は何であんなに怒っていたのだろうか?」と思うほどである。
これにはちょっとした訓練が必要である。
もしも、自分の中の怒りの感情に困っているのならば「なぜ、怒っているのだろう?」と考えてみることが有効である。
アンガーマネジメントというスキルもあるので学んでみてもいいだろう。
こういうことを言うと「怒らないなんて仏にでもなれと言うのか?」と怒る人もいる。
生きづらいだろうなと思う。
誰も聖人になれとは言っていない。
自分の感情の癖に気づくのは最も大事なことかもしれない。
僕は怒りを感じても表に出すようなことは得意ではなかった。
では、その鬱屈した感情はどこに向けられるのか?
「自分」である。
自傷に走ったり、依存行為に走ったり、感情を爆発させたり、人を傷つけたり、不機嫌になったりする。
とても生きづらい。
「怒りを手放すこと」はギャンブル依存症からの回復に役立つだけでなく、人生をスムーズに進める鍵となるだろう。
今日も賭けない一日をよろしくお願いいたします!