nobody knows.

僕の話をしよう。

生い立ちから書こうと思ったがきっと思ったよりつまらないし、ミステリアスな方が楽しいので、5年前の話をしようと思う。

amazonの購入履歴を眺めていて「ビックブック」を手に入れたのはいつだったろうかと思ったら、5年前の6月だった。

なぜ、5年前の6月だったのか?

やっと思い出した。

5年前の6月下旬に子供が生まれたのだ。

きっと僕は子どもが生まれる前にどうにかしてギャンブルをやめたいともがいていたのだ。

そしていろいろと調べていくうちに「ビックブック」にたどり着く。

ただ、その時は読んで終わった。

5年前の6月のうちに12ステップの関連本を5冊購入していた。

でも、読んだだけだった。

ビックブック」を初めて自分で読んだ時の衝撃を僕は忘れない。

それは「これだけ探し求めてきたギャンブルをやめる方法がこれなのか?」という落胆にも似た気持ちだった。

だから1度読んだだけで忘れていった。

当然、ギャンブルはその後も続いた。

それから1年後、僕はギャンブルでの借金やら何やらで離婚した。

子供は1歳だった。

さらにそれから2年後にやっとスポンサーシップを始める。

そして、それから2年間辞め続けている。

つまり「ビックブック」を手にしてから5年が経つのである。

そして今は伝える立場となっている。

不思議なものだ。

それまで本当に何をやってもギャンブルはやめられなかった。

施設に入ろうともしたし、海外に行くしかないとも思った。

世捨て人になるのかもとも思った。本当の話である。

後付けにはなるが、「ビックブック」は僕をここまで連れてきてくれた。

その通りに生きていれば間違うことはなくなっていた。

間違ったら棚卸して埋め合わせをすればいい。

それだけの話だ。

今日もどこかで「手渡し」が行われている。

信じる者に光がありますように。

今日も賭けない一日をよろしくお願いいたします。