ブログの検索クエリを見ていたら「ギャンブル依存症 麻雀」でかなりアクセスがあって、検索1ぺージ目に記事があったので、さらに書いていこうと思う。麻雀について書いてる人はなかなかいないので、お役に立てれば嬉しいです。
そもそも自助グループに通っているとギャンブルの対象は多岐にわたる。
パチンコ、スロット、競輪、競艇、競馬、などのメジャーなものから宝くじなんてのもあったし、株取引、今はオンラインカジノだと思う。
その対象に興味がない人には理解できないことが結構多い。
宝くじなんてなんではまるの?と思ってしまったが、話を聞いていると「当たってしまった」そうで、70万くらいが当たってしまった。それから売り場を調べたり、バイオリズムを調べたり、依存していったとのことだった。
僕のギャンブルの対象はパチンコ、パチスロ、そして麻雀だった。
公営ギャンブルは興味がないし、そもそも勝てなかった。
勝てないと興味ないというのが、なんともギャンブラーらしいが。
実は学生時代は麻雀は知らなかった。隣で同級生がやっていたりしたが、どうも役を覚えるのが難しいし、点数計算も難しそうだった。
何より、4人いなければできないというのが難点だった。
その頃、遊ぶ仲間もいなかったから、もっぱらパチンコ、スロットだった。
だが、25歳の時だった。
僕は自分で塾の経営をしようとして、失敗していた。
失敗もくそも資金を浪費していたので、開業2か月でやめたのだから、おこちゃまもいいところである。
500万の遺産の資金プラス借金500万を作った。
ともかく、その塾の開店の不安とうまく行かなさに毎日不安で仕方なかった。
でも、パチンコ屋に行くと誰かに見られてしまうという恐怖があった。
そんな夜の帰り道、ふと雀荘の看板が目に入った。
「でも、麻雀できないしなあ」と躊躇したがやってみたいと思ってしまった。
少しは役を知っていたし、リーチくらいはかけられる。そんな知識でよく雀荘に入ったものだ(笑)。
雀荘のルールもわからず、卓につき、迷惑がかかるくらい時間をかけて半荘を終えた。
確か、勝ちも負けもしなかったと思った。
だけど、誰かと卓を囲む。というのがたまらなく嬉しかった。
知らない世界を知った気がした。
その次の日、金を握りしめ、またその雀荘に行った。
もちろん、雀荘にとってカモだった。
雀荘というのはゲームごとにゲーム代を徴収する。まあそれが雀荘のあがりである。
その日僕は役満の「大三元」をあがった。
なんてことはない。配牌がよくて、鳴いてたらあがっただけだった。
でも、金がわんさか小さい箱にあふれた。
そして、役満挙がったとそこでは話にあがった。
でも、それ以外のゲームではチョンボもするし、あがりも見逃すし、そもそも点数計算もできない。
そんな有様だった。
でも、開業で日々不安に苛まれていた僕にとっては「すっきり」したのである。
その次の日も、次の日も金を握りしめていき、違う雀荘にも出入りするようになった。
その頃には役も覚えて、どう立ち回りすればいいかくらいは覚えた。
だけど、フリーで入るからには強い人がごまんといた。
そして僕はカモになった。
でも、楽しかった。
それ以外は居場所がなかったから。
気づけば、朝一からパチンコ、スロット、20時くらいに飽きて雀荘、雀荘で寝てパチンコの朝一に行くみたいなほとんど一日中麻薬を打っているような生活をし、500万はあっという間に溶けた。
金が溶ける。まさにその通りである。
もはや、家にいても牌の指の感触が残り、牌を握りたくてたまらなくなっていた。
5千円しかなく、負けて払えなくなるとしても行った。
そして負けたら半荘で帰るということもした。
もはや雀荘に入るのも怖くなかったので、派遣で全国をまわったときにも雀荘を探した。
ただ、相変わらず弱かったし、点数計算もできなかった。今でもできない(笑)。
そもそもゲームならいいかもしれないが、点数計算できないとリアルでは勝てないし、点棒の支払いの時迷惑がかかる
「おつり、いくらですか?」そんなやりとりや自分のあがりの点数がわからないくらいだからやるべきではないが。
それでも勝つ日も負ける日もあった。
ともかく、その場所が楽しかった。
「また来たな。」みたいなやり取りも。
まあ、でもそのうち、実力ははっきりしているから負け続けるようになった。
当たり前である。実力の世界なのだから。
他人に金をとられるのはバカ臭いと思うようになり、その後はパチンコ、パチスロに移動したような気がする。
派遣の仕事の夜勤明けに雀荘に行って、常連の女性に
「満貫、チップ一枚です」と飛ばされ続けた時に、もうやめようと思ったものだ。
結局、麻雀よりも機械相手のパチンコ、パチスロがいいとなり、雀荘にはいかなくなった。
最近、麻雀リーグもあり、またアイドルがプロ試験を受けたりして、またちょっと流行ってきている。
僕も最初はゲームだったし、ゲームとしては面白いと思う。
実はギャンブルというのはゲーム性が面白ったりもする。
ポーカーだって、麻雀も、バカラもゲーム性に問題はない。
どんなギャンブルだって問題はない。
問題は「あなたはギャンブルをしていい人間なのかどうか」だけである。
僕は今将棋にハマっている。楽しい。
何より麻雀とちがってサシの勝負だから。
もしあなたが負けず嫌いで、ゲーム性で勝ちたいと思うなら、もっと他のスポーツや今なら格闘ゲームなどで勝てばいい。
もしくは、その負けず嫌いを資格試験などに生かせばいい。
勝てない勝負に勝つ必要はない。勝てないと認めることでしか前に進めない。
以前ミーテングのテーマに「宝くじで1億当たったらギャンブルをしますか?」というお題を出したが、よくよく考えたらこれはあまり成立しない。
そんなに金があって負けても痛くも痒くもないなら、もはや「賭け」でなく「ゲーム」だから。
昔誰かがこう言った
「これを賭けたら、生活できないくらいのヒリヒリする感じが一番面白いんだよ。お金があってやるのはつまらない。」
言いあてて妙である。
再度言おう。
問題は「あなたはギャンブルしてもいい人間なのかどうか」である。
今日も賭けない一日を。