師匠との対話。

R

「師匠、いろんな人を見てきてるかと思いますが一年やめ続けられる人と辞め続けるのが難しい人との違いや一年やめ続けられる人の何か共通点みたいなものはありますか?」

師匠

「こんにちは。やっぱり底つきというか、ギャンブルに対して降参が出来るかどうかだと思います。このままやり続けたらどうにもならない現状を受け入れた人が、回復に向かえると思います。半年や1年くらいなら気合いと根性だけでやめられる人もいます。きっぱりやめられる人は、依存症までいかない愛好家だと自分は考えます。」

R

「なるほど愛好家。そういう見方もありますね。ただ依存症かどうかを決められるのは自分だけとGAにはありますよね」

師匠

「そうですよね。20の質問や自分の置かれている状況から、依存症と認められるかどうかだと思います。」

R

「なるほど!依存症と認められたら降参できるということですね!」

師匠
「それでも降参できなくて、プログラムをやらない、ミーティング参加だけの人も沢山いますよ。」


R
「だとすれば やめきれない人は依存症だと認めきれないから降参できないと。時々わからなくはなります。自分がなぜやめられたのか。やめれない人との違いは何かと。それがギャンブルをやめる人のヒントになるのでは と」

師匠

「それほど依存症が恐ろしい病気だと気付かないのだと思います。周りで自死をした仲間や、ひどい経験をしてきた仲間の分かち合いから気付かされることが多いです。強迫観念から一度でも手を付けたら、渇望現象が襲ってきて連続で止まらなくなる事。止まらなくなった先は今までよりも深い底を掘る事が理解出来た人はやめられると思います。」

R
「やはりというか、底つきがキーワードなのかもしれませんね。でなければ繰り返す可能性がある。」

師匠
「スリップの定義も色々あって、一回やるのはスリップじゃない。止まらなくなって連続でやることをスリップという人もいます。自分は止まらなくなる性格だと思っているので、最初の一回に手を付けないでいられています。」
R
「たしかに。ギャンブルをやめるやめないはそれほど大事ではないとは言え、辞めれないとモチベーションも下がりますし 辞めなくてもいいとさえ思ったりしますからねえ。難しいけど必要な時必要な支援がある という考え方でしょうかねえ。僕はやるのが怖いですね。いろんな意味で。それだけです。」

R
「自助グループを離れたらまたギャンブルをしてしまう。という考えはどう思いますか?キッパリやめて卒業する人もいるので僕個人的にははケースバイケースかと思っています。まあ 仮にギャンブルしたとしてもまた必要なら戻ればいい話ですしね。」

師匠
「自助グループを離れてやめられている人はそのままで良いと自分は思います。また苦しくなったら自助グループに帰るところがあると思い出してもらうのでも良いと思います。」

R
「そうですねえ。僕も卒業する時がくるのかしら笑笑」

師匠

「君はダメですね(笑)。」

今日も賭けない一日をありがとうございました!