「読子さん、おすすめの まんきつさんの「アル中ワンダーランド」読みましたよ」
「どうだった?」
「良かったです。シュールで、しかも回復に繋がるまでも書いてあります。印象的なのはアルコール依存症最中の表現ですね、気が付いたら朝みたいなのは当事者じゃないとわかりませんね。」
「そうよね。最後の吉本ばななさんとの対談も良かったね」
「そうですね。僕はペンネームから敬遠していたんですけどね。さすがに(笑)」
「読まず嫌いはだめよ。絵がシュールよね。」
「相当生きづらかったでしょうね。最後の方でアルコール以外の逃げ道を作っておくというのは他の依存症でも参考になりますし、回復してから何でも話せる友達ができたというのも印象的でした。」
「Rさん、私もこの前、飲んで朝起きたら知らない男の部屋にいたのよ」
「え?」