最近、昔からの仲間と話していて、最初は世間話だったのに、途中で話をしながら急に泣き出した。話も「人と比べてしまう」とか「ぐるぐるしてしまう」みたいな話だった。普段と違う感じに僕は聞いてみた。
「休日、休めてる?」
「ほとんど寝ている」
「今まで楽しめていたことができている?」
「今まで楽しかったことが楽しくない」
「眠れてる?」
「ほとんど眠れていない」
あ、鬱だな、と思った。しかも思考傾向は「自責の念」そして、「感情失禁」。まあまあ進行してしまっている。普段メンクリに通っている子なので、迷わず、「鬱だから、受診してね」とアドバイスした。
鬱は服薬にてかなり楽になる。「自責」も「感情失禁」もよくなるし、「眠れる」ようになる。鬱になったら、「気分転換」なんていうのは無意味だ。「気分転換」できないから鬱になるのだから。
理由はいろいろあるだろうけど、今はどうでもいい。まず体調を戻さなければ。休養して、心を回復させなければ、まともな思考ができない。まず、受診と休養である。
しかも、本人は僕と話すまで鬱に気づかなかったと言う。「感情失禁」している時点で結構な進行だけどね。
鬱とわかったら、アドバイスは無意味である。逆に追い詰めてしまう。ともかく、今は受診して、休むように話した。それで驚くほど楽になるから。と。
たぶん、僕自身も鬱を何度も経験しているからだと思う。次の症状の人がいたら、受診をすすめてくださいね。
「楽しめていたことが楽しめない」
「眠れない」
「なんて自分はだめなんだと思ってしまう」
「話の途中で泣き出してしまう」
これらはちょっと受診レベルですね。普段であれば「休みの日は元気に気分転換できる」とかなんですよ。それができない。それが積み重なって、もう仕事にも行けなくなる。となると休職レベルなので、その前に受診して対処したいですね。
上記の症状の場合はあなたのせいではありません。「心の調子が悪い」のです。まずは受診して、休みましょう。取り返しがつかなくなる前に。
よい週末を。