改めて、ギャンブル依存症というやつは。

地元の自助グループの仲間からスリップの相談があった。順調に30日を超えていたのに。まあ そんな簡単な話ではないし、簡単に辞めれたら、誰も苦労しない。

ただ、改めてギャンブル依存症というのは病気なんだなと思った。僕もそうだったが、彼もギャンブルをやめたいと本気で思っていた。本当なのだが、本気だった。よく依存症でない方にスリップした後で「ギャンブルをやめたいというのは本気だったのか?」と聞かれるが、いたって本気である。100%である。

でも、スリップするのである。もう「??」である。意味がわからない。あれほどやめると誓っていながら、決意をしておきながら、ギャンブルをしてしまった後で茫然とするのである。

「自分はおかしいのではないか」何度そう思ったことだろうか。いや常にそう思い続けてきた。ギャンブルをやめ続けることができるまでは。「自分がおかしいのはないか」と思いながら生きることがどれだけ辛いかわかるだろうか。

僕は「平気で嘘をつく人たち」とう心理学の本を親戚の本棚で見つけて、「ああ これは自分のことなんだな」と思ったものである。

まあ それはさておき、「ギャンブルを辞めたい」と本気で思っているのに「ギャンブルをしてしまう」とはなぜなんだろう。狂ってしまっているのだろうか。

答えは簡単である。

「病気」だからである。あなたのせいではない。

大事なことだから、もう一度言う

ギャンブル依存症は「病気」だからである。あなたのせいではない。

これに尽きるのである。これがここ100年くらいの見解である。まあ この先100年後とか新しい定義が出てくるかもしれないが、ここ100年の見解は上記の通りである。そして、その見解に従って回復のプログラム、自助グループが運営されている。

「病気」だから、何もしなくていいわけではない。「病気」であれば回復できるということである。ある簡単なやり方に従えさえすれば、誰でも回復する。これは間違いない。多くのエビデンスが証明している。

ギャンブル依存症は「病気」である。

この言葉に僕はどんなに救われたかわからない。どうして「ギャンブルをやめたい」と何度決意しても「ギャンブルをしてしまう」謎が解けたからである。そして、もう自分を責める必要がなくなったからである。

本当に大事なことだから、何度でも書きたい。

ギャンブル依存症は「病気」である。そして、回復の道はある。と。