時代に乗れ。

今、本当に依存症からの回復にスポットがあてられてきていると思う。これは時代の波だと思う。たぶん、これから依存症からの回復者として活躍する時代がきっとやってくると思う。これは時代の波である。

まあ、もともと欧米などでは回復者が活躍するのは当たり前だし、刑罰よりもプログラムをという流れをずっと先にやってきたのだ。それに従っていくのは自然の流れ。日本でも今まさに厚労省の管轄で依存症の啓発活動が盛んにおこなわれている。

それによって世間の目も少しずつ変わってきている。「本人の逮捕と作品は関係ないんじゃないのか?」とか「刑罰を終えても自重しなければいけないのか?」とか議論に上がることも多くなってきた。いい風潮である。

ただ、いくら依存症は回復できると啓発活動をしていても、バッシングは起こる。それが今の世の中の「不寛容な社会」だ。そういう意見の多くは「もともと依存症にならなければいい話じゃねえか、回復、回復って偉そうにすんな」と言う声が僕には聞こえてきそうだ。

それも含めて、それでも「依存症からは回復できる」と伝えていかなければいけない。なぜなら、批判している人だって依存症になりうるからだ。あなたが依存症にならないと誰が断言できるのだろうか?依存症は薬物やアルコールだけではない。買い物だって、借金だってある、性依存もある。

あなたが依存症でないと言い切れるだろうか?また今後依存症にならないと言い切れるだろうか?だけど、もはや僕らにはそんなことはどうでもいい。僕らはあなたがもしも依存症になった時に「依存症からの回復はできる」と伝えていくだけだから。

当事者のみなさんへ

これほど「依存症からの回復」に権利があたっている時代はない。この波に乗りましょう。別に「依存症だぞ!」といばる必要はない。ただ、素直に自助グループに繋がって回復の道を歩めばいい。そしてその経験を仲間に伝えていけばいい

仲間よ。時代に乗ろうではないか!そして回復していこう!

今日、パチンコに行ってきたみなさん。あなたはもう本当は気づいているのかもしれない。「もしかしたら、自分は依存症なのではないか」と。だとしたら勇気を持って仲間に声をかけてほしい。「ギャンブルをやめるにはどうしたらいいですか?」と。そこから何かが始まるのかもしれない。なぜなら「繋がること」が回復のキーワードだからである。