男と女の深い溝。

最近、モラハラと言う言葉を聞くようになった。そしてそれに伴って離婚などに至るケースもあるようだ。僕も実はモラハラだった部分もあったと思う。たぶん、それは相手をコントロールしようと言う持ちや、なんで自分の思う通りに考えないんだという気持ちだったと思う。

当たり前だが、パートナーも1個人である。男女の価値観のズレには昔からの価値観が遺伝子的に継承されている気がする。例えば、僕の祖父は大正生まれだったのが、祖母は何でも祖父の言いなりだったし、祖父の権力は絶対だった。僕は子供心になんで従ってばっかりなの?と思っていた。

と同時に妻は旦那に仕えるものみたいな価値観が刷り込まれていたのかもしれない。時代だってそうだった。昭和の初めは亭主関白という言葉すらあったのだ。ただ、時代は変わり、女性が稼ぐようになり、「なんで従わなければならないの?」という考えが当たり前になっていき、男性が女性をコントロールしようとするとモラハラだと言われる時代になった。

そういう価値観は時代だと思うし、亭主関白などという価値観はやはり古いのだとは思う。ただ、女性はそうやって時代とともに変化してきたのだけど、男性は進化できず、古い価値観に囚われているから、こういうズレが生じるのだと思う。

さらに未婚率の高い時代になったし、所得の低い世代にとっては結婚はリスクにしかならなくなってきている。その証拠が出生率の低下だし、たぶんその傾向は進んでいくだろう。

もうそうなってきたら、結婚という制度もどうなんだろうな。と思う。結婚という制度があるせいで、不倫だ、浮気だと悲劇が起こるのだ。ほんと独身という選択も認められてもいいと思うなあ。子供を育てるのは本当に尊いことだけど、国のために子供を産むのではない。

ともかく、最近の男女の価値観のずれは「俺についてこい」的な考えと「なんであんたに従わなきゃならないの?」的な考えのズレだと思う。そういう考えをすり合わせしていかなければならないと思う。

難しいけどね。ちゃんと話した方がいい。「私はこう思っているけど、あなたはどう思うの?」と互いの価値観を認めた上で理解する努力が必要だと思う。何も話さなくても理解できるなんてことは幻想である。