結局、わかりませんでした。

昨日、ギャンブル依存症の仲間と長電話していた。その仲間とは2年くらいの付き合いで、依存症に対する考え方や付き合い方が似ているので、よく相談している。会話の中で、「僕らってどうしてギャンブルをやめ続けていられるんだろうね?」という話題になった。

僕と仲間の共通点と言えば、自助グループに通っている、スポンサーシップをしている。くらいだろうか。だが、どれも決定的ではなかった。自助グループに通っていてもやめれない期間はあったし、スポンサーシップをやっていてもやめれない人もいた。

仲間はスポンサーをやっているし、僕も相談を受けることがあるので、「こうすれば、ギャンブルは辞められますよ」と答えてあげたいのだが、結局、経験の浅い僕らにとってちゃんとした解は見つからなかった。

しいて言うならば、「自助グループに通って、プログラムをやっていたら、いつの間にかやめ続けていた」という曖昧な答えだった。だがしかし、それがすべてなのかもしれない。

僕もその仲間もプログラムについて同程度の理解しかしていないし、スピュリチアルなことについて言えば、まだまだ虫唾が走るような輩であった。

だけど、最後に共通して話していたのは、「スリップした後のあの自己嫌悪の気持ち悪さは二度と嫌だよねえ」ということだった。僕も仲間も精神症状を抱えていて、スリップによって精神状態が悪化する経験を何度となくしているからだった。

まあそういうわけで、結局「ギャンブルをやめる方法は?」と聞かれても、「わかりませんでした」となるのだが、しいて言うなら、依存症のことを相談できる仲間ができたことかもしれない。

独りで戦っていた時は相談する人がいなかった。ましてや友達もいなかった。今は「ねえ、ねえ、あのさあ」と言えば話を聞いてくれる仲間がいる。これってすごく大事。まあそういうことだし、そういうのは最初は勇気がいるし、時間もかかるけど、繋がっていればいつかはそうなれるということかな。

きっかけはどこにでもあると思うな。探してみてほしい。では、またね