経済と英語の話。

ニュースは好きでよく読む。まあ yahooニュースだけどね。気になるトピックがいくつかあったので感想などを書いてみたい。

1つは「日本って貧乏な国だよね」みたいな話。どういう話かというと、今の日本は円安だし、海外の都市に比べたら、物価が安いそうだ。だから、海外の人や中国の人は平気で東京で高い料理を注文できるし、何なら日本人は安いことばかりに目がいって、日本の経済が低迷していることの実感がないという記事だった気がする。

たぶん、海外に住んでいる記者の記事だったと思うが、まあ事実はそうなんだろうなと思うし。たぶんニューヨークで3000円くらいするのが東京では1500円くらいの感覚なんだと思う。そりゃあ、海外の人にしてみたら天国だよなあ。

逆に言えば、日本人にとって海外は高いわけで、そりゃあ 海外にいかないよなあと思う。もう1つ指摘していたのは日本では安いことがいいことだとされ、価格競争するが、それはつまり会社の利益が減り、労働者の賃金が減るというスパイラスになるというものだった。

まあ マクロ経済的には意味はわかるんだけど、消費者の身からしたら、限られた給料で生活しなければいけないし、そう思えば2000円より1000円の外食を選ぶし、それが経済を停滞させていると言われても、知らんがなって感じだなあ。

円安だって、かつては円高の時代もあったわけで、その時は日本人だって海外に行っていたわけでお互い様だし、円安でお金持ちの外国人が日本にお金を落としてくれるならそれでいいし、何なら国だってそれ頼みだしなあ。国内で消費が見込めないならインバウンドに頼るしかないよなあ。みじめな国だなあ。まあたぶん今後もそういう流れだろうな。

もう1つ、なぜ日本人は海外にいかないのか?みたいなことを言われることがあるが、たぶん、日本で暮らせてしまうからだと思うし、英語を習得する理由がないからだと思う。僕の勤務先で英語の客に対応できるのは僕1人だし、僕だって海外は2回しか行ってない。英語も25歳過ぎてから独学で必要に迫られて勉強しただけである。

多くの日本人は人生の大半を日本で暮らし、海外に1度も行ったことがない人もたくさんいると思う。そもそも海外は意識を向けなければ、なかなか行かない。「世界を見てみたい」とか「ハリウッドで活躍したい」とか。ただ、これから多くの外国人が日本を訪れるという意味では英語を習得する必要はあるのかもしれない。

確かに日本の中だけで暮らしていれば、視野が狭いと思う。だけど、暮らせてしまうのだ。いくら日本が貧乏な国だと言われても、僕らは日本で暮らすしかないと思っているし、目の前の暮らしをこなしていくだけで精一杯なのである。

資本主義のあり方だって変化してきていると思う。今までは何としてでも競争に勝ち、物をより多く手に入れ、多くの収入、家、車、よい家族を作るのだ。みたいな典型的な感じだったけど。

そういう価値感のメッキがはがれてしまった。上を目指す社会は限界が見えているし、終身雇用は崩れているし、物を所有することや、収入が多いことに価値を置かなくなったし、そもそも結婚だってしない時代だ。少子化は当たり前だなあ。止められない。それで国が滅びても別に困らないかなあ。

100年後とかどうなってるだろうなあ。いや500年後、人口5千人時代とかで東京近辺でしか生活してなかったりして、いや移民を受け入れないと国として成り立たないかもなあ。まあその時、その時の人が頑張るだけの話で、僕らは今日の仕事を懸命にするしかないのである。