ギャンブルをやめる唯一の方法とは?

釣りみたいなタイトルになってしまったのは許してほしい。少し今年を振り返るとたぶん5回くらいはスリップしていると思う。最初の方は覚えていないが、後半は覚えている。5月に1回と8月に1回である。つまり半年に2回、90日、120日と継続できたことは成長だと思う。

それ以前はたぶん毎月スリップしていたと思う。止まらなかったのだ。では5月に何をしたかというと、素直に助けを求めたのだ。Twitterで先行く仲間にDMを送った「どうしてもギャンブルがやめられません。助けてください。」と。それからはその仲間がスカイプミーティングに誘ってくれて、今も継続していたり、スポンサーになってくれたりして、年末の今、ギャンブルをしないで済んでいる。

そういう出会いがなければ、今もギャンブルをしていたと思う。していたというか止まらなかったという表現が正しいと思う。だから本当にありがたく感謝している。そういう中でTwitter上でいろんな仲間と出会えたことも僕の財産になっている。

さて、本題に入ろう。実はTwitterで仲間からあるツイートが回ってきた。それはパチンコ業界が自己申告制で来店や回数や金額に応じて来店制限をするというものだった。あくまでその店に限られるようだったが、例えば店にくる回数が多くなれば、店員が声をかけるというものらしい。

仲間の発信は当事者として、この仕組みはギャンブルをやめるために有効なのか、意見がほしいということだった。僕はまず、そのシステム自体が本当に機能するか怪しいとした上で、登録がその店に限られるのであれば、違う店に行くし、何なら隣町までいくと答えた。

ギャンブル依存症者はギャンブルをするためなら、どんなことでもする。そういう病気である。たぶん、有効な手段はない。お金を持たないというのも限界があるし、来店制限だって限界がある。僕らはいつだってやろうと思えば、やれるのである。

僕が思う、ギャンブルをやめる唯一の方法は「ギャンブル依存症だと認めること」だと思う。それしかないと思う。つまり、本人が病気だと自覚して、やめたいと思わない限り、道はないということだ。

もしも、本人がやめたいと思うなら、お金を持たない、来店制限をするなどの方法は少しは効果があると思うし、やめたいと思ってもやめれないことに気づけば、誰かに助けを求めるかもしれないし、自助グループにつながるかもしれない。それでも最初はやめれないと思う。でも本人が自覚しているかどうかによっては全然違うのだ。

自分がギャンブル依存症だと思っていない人はやめようとすら思わないからだ。では、自分がギャンブル依存症かどうかはどうやってわかるのだろうか?GAのハンドブックには「自分がギャンブル依存症かどうか決められるの自分だけである」とある。つまり、自分で決めるのである。もちろん判断指標はある。20の質問もあるし、興味ある人はGAのHPを参考にしてほしい

では、自分がギャンブル依存症だと認識している人はどうすればいいか。「自分はギャンブルをやめたいのにやめれないし、ギャンブル依存症だと思うがどうやってやめたら、いいかわからない」そういう段階の人はしめたものである。

そういう段階ではじめて自助グループやスカイプミーティングが有効になる。どうすればいいですか?の答えは簡単だ。先行く仲間に聞けばいいのだ。ギャンブルをやめている仲間をTwitterなどで探して「どうやってギャンブルをやめるのですか?」と聞けばいい。そして同じようにやってみればいい。素直にやってみればいいと思う。

先行く仲間はきっと言ってくれるだろう「スリップくらい、誰だってあるし、恥ずかしいことではないよ」と。僕はその言葉にどれだけ救われたことだろうか。それまではギャンブルをやめれない自分を責めてばかりいた、そのせいで僕の自尊心はボロボロだった。

ただ、仲間がいるというだけで、少しずつ僕の自尊心は回復していった。「独りじゃないよ」この感覚にどれだけ救われているかわからない。ギャンブル依存症は「孤独の病」と言われている。逆に言えば、孤独を防ぐことによって回復できると言えるのではないだろうか。

しかし、僕も含め依存症者は知らず、知らずのうちに孤独になっている。孤独になりたくないのになぜか孤独になってしまっている。それは生育歴だったり、人付き合いの苦手さだったりで仕方のないことかもしれない。

でも、あきらめずに、怖がらずに、変わる道を探していければ、きっと変わることができると僕は信じている。