ハンドブックの気になる話。

GAのハンドブックで以前から気になったいた箇所がある。それはP11「強迫的ギャンブラーは自分を罰するために潜在意識的に負けたがっているのだという考えもある。GAメンバーの中にはこの考えを裏付けるたくさんの証拠がある」という部分である。

は?ギャンブルに負けたがっている?そんなあほなと思うかもしれないが、僕には思い当たるふしがある。たぶん、自分を罰したかったのだと思う。そんなマゾなと思うかもしれないが本当のことだと思う。

もちろんそんなことを意識してギャンブルをしていたわけではないが、そもそものパーソナリティの土台が「生まれてきてすみません、本当に許してくれませんか?」という自尊心のかけらもなくマイナスで生きているので、自分を罰した方が正しいように思えてしまうというサイコな人間だった。

違う仲間も分かち合いの時にこの部分が気になったと話していて、結構同じ感覚の人いるんだなあと思ったものだ。負けたくてギャンブルに行くなんて、もはやギャンブルをやめる方法はないように思える。だって自分を罰するためにあえてしてるのだから。

これを回避するためにはそもそもの土台を底上げする必要がある。「あなたはあなたのままでいいんだよ」という感覚を持つ必要がある。これは非常に難しい。生育歴やトラウマなどによって存在を否定されてきた人間にとって、「自分が自分のままでいい」という感覚は夢にも思わないからだ。

ただ、その存在の安全を確保しない限り、自分を罰するために依存行為をしてしまう。だって今の自分じゃだめだと思っているから。

このカラクリを理解していても、自己肯定感を実感するには本当にいろんなことや時間が必要だ。特に同じ悩みを持つ仲間との共有が必要だ。むしろ、仲間との共有以外では癒されないと言っても過言ではない。