依存症が笑えない理由。

依存症が依存症じゃない人からすれば、笑えない理由は理解できないからだと思う。当たりまえだと思う。依存症者からすれば、スリップが当たりまえの世界だったとしても、周りの依存症じゃない人にとっては理解できない。ともすれば拒絶すらする行為だと思う。

普通に考えてみてほしい。目の前でギャンブルやめました。アルコールやめました。薬物やめました。という人が平気で再びやってしまう姿をみて、理解できるだろうか。「依存症だから、しょうがないね」とはいかないと思う。それが世間の目だと思う。

いくら「依存症は病気だから、しょうがないよねえ、なかなかやめれないよね~」みたいな考えを浸透させようとしても、再び逮捕される現実を目の前にすると「意味わからん」ってなるよなあ。それが普通。

だからといって相互理解を諦めようというわけではなく。両者の間には果てしない溝があるんだけど、誰にだってこっち側くる可能性があるんだから、お互いの考えを認めていこうよ。というスタンスがいいと思う。

やっぱ「依存症だから~」とか「なかなかやめれないから」とかで許されることばかりではないし、逮捕によって社会的制裁も加わる。その辺がほんと難しいと思う。依存症だからと言って見捨てられたら、回復しないし、やっぱそこは「依存症だけど、回復もできるんだよ」って示せる社会になってほしいな。

ほんと、難しいけどね。だって薬物で捕まったら、「それみたことか」ってくらい叩くし、それこそ再犯したら、「それみたことか」ってまた叩くし、その行為自体だめなんだよってことも理解できるし、依存症者には依存症者にしかわからないこともあるしなあ。

きっと、性差別や障害差別と同じくらい難しいことなんだろうけど、これからの時代、価値観の多様性に伴って、依存症の人にも寛容、いや社会復帰できる社会であってほしいと切に願う。