正直に言えば。

正直に言えば、ギャンブルを辞め続けてきたのは「負けず嫌い」である。僕はこう見えて負けず嫌いである。僕はどうしてもギャンブルがやめたかった。どうしてもである。そしてギャンブルを辞められない自分が嫌いだった。だからやめるためにあらゆることをした。

金銭管理、GA復帰、スポンサーシップ、いろんな人とのミーティング、スポンシーを持つこと、自分を超えた大きな力を信じること。すべてやってきた。ギャンブルをやめたかったから。どうしても。どうしてもである。

なぜ、どうしてもか?

うんざりだった。ギャンブルをやめると言って全然辞められないこと。借金を繰り返すこと。家族に嘘をつくこと。会社にも友人にも嘘をつくこと。お金がなくてやりたいことができないこと。いいことを発信しても、ギャンブルをすることですべておじゃんになること。

そういうことにうんざりで、もういい加減やめたい。やめるためなら何でもする!

と思ったし、何でもやってきた。嫌だったことも何でも。

いまだに嫌なこともたくさんある。リアルで一人ミーティングの何が楽しいのか、楽しいわけがない。

それでも僕はプログラムをやった。メッセージを運ぶことが自分の回復だと理解している。だから一人でも続けている。

プログラムをやっていなければとっくにやめているし、ブログもSNSもやっていない。何よりも他のギャンブラーにメッセージを運ぶことこそ回復する道だからである。そこにも僕の「負けず嫌い」が働く。

ギャンブルを辞め続けている今、その負けず嫌いは他で発揮される。他の人が3頑張ることは5やるし、人よりはちょっとできる。そういう自分の性格を今は好きだと思う。いいなあと思う。

そして、何よりもいいのは、そういう 「負けず嫌い」という性格を意識しつつ、そればかりではいけないと理解できることである。

最近、ギャンブルをやめる上でも、生きる上でも大切なのは「謙虚さ」だと思っている。

他人が「こうした方がいいと思うよ」ということはいいことならばやってみる。

生きるうえで、大切だと思うことは素直に取り入れてみる。とかね。

別に「誰が正しい」とか「誰が悪い」とかではなく、自分にいいと思えばやってみればいい。それだけ。

そしてギャンブルをやめたいと思うなら、あらゆることをやってみるしかない。

・金銭管理はしただろうか

・自助グループに行ってみただろうか

・ギャンブルをやめた時間を使う工夫をしているだろうか

・医療機関には行ってみただろうか

まずは上記のことをチェックしてみてほしい。

「いやいや全部やってるよ!」と言う人もいるかもしれない。

そんな時は思い出してほしい。「依存症はらせん階段のようにしか回復できない」ということを。

1か月、3か月くらいで「はい、辞めました」とはならないです。

1年、2年かけて、回復するもの。長い目で見なければ。

そういう目で見た時に1年後「そういえば変わったなあ」と思えるくらいの話で。

まあ ゆっくりと行きましょう。

そして、それは「決して人と比べるものではない」ということです。

回復の仕方も様々ですし、環境も違うでしょうし、家族がいるいないでも違うでしょう。

「比べる必要」はないですが「取り入れること」はできるはずです。

「あの仲間は今日はこんな工夫をしていた」と思ったら参考にしてみる。

「長く辞めている仲間はこんな習慣を持っている」と思ったら参考にしてみる。

別に誰もがyouyubeをやる必要もないし、ツイキャスをやる必要もないです。

でも、そこには必ず「謙虚さ」という視点が必要になります。

最近「謙虚さ」こそがカギなのではないかと思っています。

それは「他の人を認めること」でもあります。

「こういうことを考える人もいる」「こういう生き方をする人もいる」

自分にないものを排除するのではなく、認めることが大事なのではないでしょうか。

今日も賭けない一日をよろしくお願いいたします!