幼い頃、僕はよく泣いていた。
小学生の僕はよく学級委員長に推薦されやりたくなかったが、断ることもできず嫌々やっていた。
当時から僕は先生の言うことをよく聞く子供だったし、断ることができない性格だったので、押しつけられる役割はしぶしぶやっていた。
その日も学級会の実行委員を決める時にクラスで揉めて、僕は放課後教室の隅で一人泣いていた。
その時、僕の同級生のM君が僕に声をかけてくれた。
その言葉を僕は一生忘れないだろう。
M君は泣いている僕の肩に手をかけ、はっきりとした口調で僕に話しかけた。
「騙し通せると思うなよ!!赤影!!」
僕はM君の顔を見つめにやりと笑った。
「なにやつ!!わしの変装を見破るとは!!」
「忍法 隠し玉!!」
M君は手から隠し玉を地面に叩きつけ、その場から煙が上がった。
「何を!忍法火炎の術!!」
僕も負けずに火炎の術で応戦する。
僕らは屋上で互いの距離をつめる。
足元には火柱が立ち上がっている。
僕は遠くから走ってきた忍者犬の伊賀丸に叫んだ!!
「伊賀丸!行くんだ!!」
「わんわん!わかったワン!」
伊賀丸は砂を蹴り上げ弾幕を作った。
「さらばじゃ!!」
「くそ!逃がしはせんぞ!!」
こうして第4次忍者大戦は始まったのである。