STEP 1 私たちはギャンブルに対して無力であり、思い通りに生きていけなくなったことを認めた。
さて、これが12STEPの始まりであり、残りのステップを理解する基礎となる部分である。今回の記事を書くにあたり、以下の文献を参考にしているので、よろしければそちらも併せて読んでほしい。
『アルコホーリック・アノニマス』
『回復のステップ』
『プログラムフォーユー』
『セイン』
『12のステップと12の伝統』
「無力」とはどういうことだろうか?
「ステップ1は無力であること、つまり、何もかも自分で解決できるわけではないことについて述べている。このステップの実行はシンプルである。「自分には解決できない」と認めればいいのだから。」~回復のステップP15.3-6~
さらに
「だから、ステップ1のプロセスには二つの側面がある。つまり、問題を見きわめること、敗北を認めることである。「このやり方ではだめだ、やり方を変えてみよう」という気持ちになるだけでも、敗北をみとめたことになる」~回復のステップp18.6~9~
また「12&12」には
「AAの誰もが、まず底をつかなければいけないというのはなぜだろうか。底つきを経験してからでないと、真剣にAAプログラムをやってみようと思う人はほとんどいない。というのが答えだからだ。」~12&12p33.7~9~
また「セイン」には
「ここで覚えていてほしい重要なことは、ステップ1はステップ1で終わるわけではないのです。「無力を認めて、はい、おしまい」ではないのです。ステップ1とは私たちを恐れおののかせ何もかもできなくさせるものではありません。ここからスタートして、残りのステップすべてに取り組んでいく、その新しい生き方を始めるためにステップ1が冒頭にあるのです」~セインp14.26~p15.3~
とあります。
つまり、簡単に言えばステップ1は「自分ではギャンブルをどうしてもやめることができない」と認めることです。
ただし、「自分でギャンブルをやめれない」からと言って「ギャンブルをしていのか」という解釈ではもちろんありません。
「今までのやり方が間違っている」と認めることでもある。ということです。
「自分の力ではギャンブルをやめることができない」
ではどうすればいいのか?がステップ2~12になります。
「どうも今までやり方ではギャンブルをはやめれないようだ」と気づいたなら、違うやり方をしてみればいいだけですね。
・他人に協力してもらう
・自助グループに参加してみる
・誰かに聞いてみる。
・違う対策を実行してみる
ともかく、「今までのやり方」と違うやり方を試してみることです。セインにも書いてある通り、「無力を認めて、はい、おしまい」ではないのです。
すべてはここが始まりです。
今日も賭けない一日をよろしくお願いします。