ギャンブラーによるお金の管理の仕方。

どうしてもギャンブルする口座に入金してしまいます。どうしたらいいですか?という質問を受けた。これに関しては正解はない。というか何を対策しても無駄だけど、やらないよりマシという程度である。僕も様々なことをやってきたし、今もやっているので紹介したい。

まず、ATMからカードですぐに下してしまうので、キャッシュカードを切り刻んだ。これも何度もやっている。そして再発行している。何度もである。次に今は通帳でもATMで下せることがあるので、通帳も切り刻んだ。何度もである。そして本当に困った時は通帳を再発行するというパンクな手段を取っていた。

その時、銀行の窓口で「子供がいたずらしちゃって」と言い訳を毎回した(笑)。手数料1000円かかるだけどね。簡単に下せないように定期口座に入れたりもした。これもすぐに解約した。始める時は「今月からはじめて3年後楽しみだなあ」なんて意気込んでいたが、ものの2か月もしないうちに解約した。もちろんスリップして生活に困るからである。

究極はおそらく「他人に管理してもらう」が一番だと思うが、僕はしたことがない。自分で自由に使えなくなるという甘えと後半は預ける身内は誰もいなくなったから。とは言え、おそらく「他人に預ける」のが最強だと思われる。もし可能ならそうしてみるのもいいと思う。もちろん最初の半年とかで様子見で徐々に管理させてもらうとか、それは相談してみればいい。

まあ でもそんなに甘い話ではない。僕は家族のお金に手を出した。元嫁が管理していた、通帳もハンコもである。どうやったか。通帳は無くしたと言って銀行で再発行、ハンコも新しいのにしますと再登録、名義は自分なので可能だった。それでバレないと思っていたのだから滑稽である。

つまり、あらゆる手を使って手段を講じても、僕等ギャンブラーはぶち破れる。ということだ。だけどやらないよりはましである。家族の金に手をつけたら、当然バレた後の代償は払わなければいけないし、生活に困ればそれなりの生活をしなければいけない。

要はそれがどういう結果になって、誰を傷つけるのかを本当に目の前で泣かれるとかされないと気づかないということですね。そもそも渦中の時なんぞ、悪いなんて思っていないですから。極悪人ですわ。

それはともかく、今はどうしているかというと、給料口座、ネット銀行、キャッシュレス、とあらゆる手段を講じて、本当に現金が下せない仕組みを作っている。これも本当に試行錯誤した末の僕のやり方である。あと数千円で2週間過ごさねばならないなんて毎回だった。

もう経験から学ぶしかないと思う。そしてどん底を経験して、初めてどうしたらいいか細胞をフルに使って考える。そしてギャンブルをやめる期間と同時に依存症のことを理解して、お金の管理も試行錯誤し、やっと少しずつ管理できるように訓練していく。ほんとそのレベル。

僕はギャンブルをやめれてなかったら、今でもどんな対策をとっても無駄だと思う。ボーナス日には振り込みと同時にお金を下ろし、衝動に耐えられず、仕事を嘘をついて休み、朝から打つ。平気でそういうことをしていた。むしろ、日常だったし、それ以外何が楽しいのだ! それくらいの気持ちだった。

だから、ほんと、人それぞれだし、試行錯誤して、失敗してほしい。残念ながら僕らは失敗からしか学べないのだから。

今日も賭けない一日を。

*追記

上記の方法はあくまで「パチンコ、パチスロなど現金を使うギャンブルを防ぐためのもの」であって、クレカなどを使うネットサイト経由の公営ギャンブルに対しては違う対策が必要であると感じている。