ラストヘブン No2  ここみの物語

今日のテーマは「懺悔したいこと」です。では、ここみさんお願いします。

ここみは戸惑いながら席を立つ。視線はおよぎ、しどろもどろだ。

「はじめまして、摂食障害のここみです。わたし、なんでここにいるかわからくて、部屋で倒れていたら、ここに連れてこられて、別に病気じゃないですよ。ただ、最近体重が15kgくらい落ちてしまって、いや まだまだ痩せなきゃと思っているんですよ。だってナオちゃんが お前はデブなんだよ!って言うから。ナオちゃん、恋人なんですけどね。ナオちゃんはインスタグラマーのマミさんが好きで。わたしもマミさんみたいになりたくて、ダイエットの動画とかいっぱいみたら、断食がいいって言ってたんです。だから、平日はリンゴ2個しか食べなくて、そしたら痩せてきて、ナオちゃん 喜んでくれたんですよ!! お前痩せたなあって。嬉しくて、もっと痩せなきゃって思って頑張って断食してたんですよ。そしたら、もっと痩せていって、ナオちゃんに褒められるかなあって思ったら、お前ガリガリすぎんだよって言われて。意味わかんなくないですか?でも、それから太ろうと思っても吐いてしまって、生理も止まってしまって。気が付いたら倒れていたんです。そしてこの前ナオちゃんの好きなインスタのマミさんが誹謗中傷コメントが原因で自殺していて、もう何を信じていいかわかんなくて。」

そこまで一気にしゃべるとここみは嗚咽をもらして泣き出した。他の6人はそれを黙って見ていた。このミーテングでは誰かに助言することは禁止されている。

ここみはひとしきり泣いたあと、静かに座った。

ふと外を見上げると、澄んだ青空が窓ごしに見えた。

~「ラストヘブン」はフィクションであり、登場人物等の描写は架空のものです。あしからず。~

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