とどのつまり、なぜスリップするのか?

なぜ、スリップするのか?

「痛みを忘れるから。」

「魔が差したから。」

「病気だから。」

「たまたま現金を持っていたから。」

どれも正解です。

だって理由なんて人それぞれだから。

それにどんなに本気でない人だって、どんなに本気の人だって、スリップすることはある。

それは依存症からの回復には避けては通れない。

問題はその後だ。

正直に話して、やり直すのか。嘘をつき通すのか。はたまた今までの人間関係から逃げるのか。

その選択はその人次第です。

でもね。人って自分の心に嘘つけないんだよね。

僕も嘘ついてTwitterで「今日も賭けませんでした」ってツイートしてたことが2年前にあった。でも、仲良くなった人だけには嘘をつきたくなくて、数日後に「実はね、」って話した。その人も依存症だったから、「わかるよ」と言ってくれて嬉しかったなあ。

それからどんなにスリップしても正直に話すし、その人とは今でも繋がっている。やはり、そこを理解できるのはパートナーでもなく、友達でもなく、同じ悩みを抱えた仲間なんだよね。

「わかるよ。僕も同じだったもん。彼女にかっこつけたいもんね。わかるよ」

それだけで救われることもあると思う。

だからこそ、思いやりと配慮を持って繋がるべきなんだ。「ギャンブルをやめたい」という同じ目標を持って、励まし合って、みんなでやめていく。

それは別にTwitterでなくてもいい、リアルの自助グループでもいいし、ともかく仲間を見つけて繋がろう。そして時には素直に「どうやってやめてるの?」と聞いてみればいい。きっと仲間は優しく答えてくれるだろう。

大事なのは、自分の考えに固執しないこと。

現金を持たないのがいいのなら、やってみる。自助グループがいいなら、行ってみる。スポンサーシップがいいなら、頼んでみる。

はなから「どうせ自分なんて」とか「あいつはいいよな」とか「かっこつけやがって」とか、そういうのはいらない。

素直に「ギャンブルがやめたいんです」その気持ちさえあればいい。そうすればいつか繋がるし、いつか道は開ける。

大事なのは、素直な心とやる気、それだけかなあ。

さて、「あなたは本当にギャンブルをやめたいですか?」

お疲れ様でした。