こうでなければならない!なんてことはないけども。

よく、心理学的に「こうでなければならない」という思考をやめると楽になりますよ的なアドバイスがあったりするんだけど。結構、世間のこうでなければならない呪縛って強いし、時には正しかったりもする。

まあ そんなことを思ったのは50代の友人が年老いた親の希望が「結婚くらいしたらどうだ」というのでネットのお見合いサイトに高いお金を払っていると聞いたからだ。まあ 本人が結婚したいならすればいいけど、親に言われてるからってどうなのよってのもある。

でもなあ。この「~でなければならない」って呪縛って結構強いんだよなあ。「働かなければならない」「結婚しなければ1人前ではない」「子供は2人以上いた方がいい」「独身は寂しい」「大学は行った方がいい」とかね。

確かに言っていることはわかったりもするけど、本人の意思があるんだからほっといてくれ。てな感じだし、ACであるいい子ちゃんの僕らにとってはその価値観にハマらなかった時、死ぬしかないんだなと思うくらいの呪縛である。

20代前半に引きこもっていた時、僕は僕自身に価値観を押し付けていた。「働かなければいけない」「月収は20万以上なければいけない」「結婚して1人前だ」などなど。それは主に周りの価値観だったけど、弱い僕はそれにとらわれていたし、それにはまらないと生きてる価値がないとさえ思った。

だから、当時の僕の基本的考えは「生きててすみません」だった。いや、マジな話。よく今まで生きてきたよなあ。そういう考えをしていると常に世界を恐れてしまう。だって「世界が怖いから」「世界が自分を否定しているから」。

自分が肯定される世界は想像すらできなかったから。本当にACの人たちってサバイバーだと思う。世界が自分を否定する世界で生き抜いてきたのだから。その暗黒の世界でストレスにさらされるとすぐに自責が始まる。

そして、その自責の念というのは常に自責をしている上にさらにストレスで自責を加えるもんだから、もうパニックだよね。死んだ方がいいと思ってしまう。

ACの人が自尊心を回復するには本当に難しい。その世界が当たり前なのだから。外の世界が怖いから、回復の機会もなかなか訪れない。回復するには、「独りじゃない」という感覚が必要だから。それを感じるためには外の世界と繋がる必要があるから。

でも、大丈夫。僕らはサバイバーだし、世界には多くのサバイバーがいるから。きっと「君もなの?僕もなんだよ。仲間だね」と言ってくれるはずだから。

ソウ、ボクハココニイルヨ。