忘れてはいけないこと。

日曜日の午後、平穏な時間を過ごしていると自分がまともな人間な気がしてしまうが、傷つけた人たちのことは忘れてはいけない。そしてなぜ今子供と自由に会えないのかをきちんと考えなくてはいけない。過去は変えられない。ただ、忘れてはいけない。

 

2年前、僕のせいで離婚した。原因は僕が家族のお金を勝手に引き出して借金返済に充てたからだ。そしてギャンブルもやっていた。元妻には最後までギャンブルをしていたとは言わなかった。投資に使ったと言って嘘をついた。

 

元妻は僕がギャンブル依存症と知っていたが、もうやめていると思っていたと思う。その裏で僕はどうやってもギャンブルをやめられなかった。心とは裏腹にである。家族のために、子供のためにと思っていても、ストレスがかかるとギャンブルに逃げた。

 

当然、小遣いなどでは足りなくなり、カードを作り、借金をするようになる。元妻にはカードなんて作っていない、。借金なんてないと嘘をついた。実際、信用会社に照会したら、数か所出てきた。もう自分でも止められなくなっていた。

 

ついには元妻には内緒で家族の金に手を出した。僕名義の口座になっていたから、ハンコや通帳がなくても、作り変えて下ろして返済に回した。もう堕ちるとこまで堕ちていた。当然それはバレた。元妻は毎月きちんとチェックしていたのである。会社に「どうなってるの?」と電話がきたのには言うまでもない。

 

それから僕は必至で言い訳を考えた。嘘に嘘を重ねた。もう何が何だかわからなくなるくらいにだ。すでにつじつますら合っていない。そうして疑心暗鬼になった元妻は1歳の子どもを連れて実家に帰った。僕は独りのアパートで何に怒りをぶつけていいものかわからないかったが、喪失感に茫然とした。

 

でも、それ以上嘘をつくのにも疲れたし、責められるのも疲れてしまったので離婚したいと僕から言った。元妻とのことは僕のせいだとは思うがしょうがなかったとも思う。ただ、子供には罪はない。そして子供のいない生活はこの世の終わりに近かった。

 

僕は逃げたのだ。たぶん、今思うとそう思う。いつだってそうだ。大事なことから目を背けて、責任あることから逃げてきた。そういう人生だった。

 

大事なことは失ってから気づくものである。

 

この2年間、子供がいない生活は喪失感でしかなかった。加えて去年は債務整理の準備に追われた。やっと今年から返済が始まった。ギャンブルもやっと止まった、100日だけど。。。。

 

傷つけた人たちへの償いを忘れてはいけない。たかだか100日ギャンブルをやめたくらいで、罪を忘れてはいけないと気を引き締める。

 

忘れてはいけないことがある。大事なことがある。目をそらしてはいけない。 R